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CDIグループボードメンバー安島氏が語る医療業界の過去と未来。コンサルティングにおいて重視している“法人格”とは?

CDIグループボードメンバー・株式会社リバティ代表 安島孝知さん
担当コンサルタント:毛利

CDIグループのボードメンバー兼オーナー会メンバーであり、株式会社リバティ代表でもある安島孝知さん。これまで、ベイン・アンド・カンパニー(東京事務所、サンフランシスコ事務所)を経て、株式会社コーポレイトディレクション取締役パートナー、株式会社CDIメディカル代表取締役CEO、メドピア株式会社取締役を歴任されてきました。

35年以上に渡ってメディカル業界を中心に、銀行、証券、生損保、電力、通信、教育、流通など幅広い分野で活躍されています。安島さんの視点から捉えたメディカル業界の変化や展望とは?また2005年からのお付き合いとなるヒューマンシップの担当者・毛利への印象をお伺いしました。

医療の起点となるお医者さんを支えたい

-メディカル業界に携わるようになったきっかけを教えてください。

1984年、ベイン・アンド・カンパニーに入社したことでコンサルティングのキャリアがスタートしました。当時、アメリカの会社がパイオニアとして、腹膜透析医療(CAPD)を日本に導入するお手伝いをしました。在宅医療における変革に携わったことで、人の命を救う医療の支援にやりがいを感じるようになりました。それから様々な業界のコンサルティングに携わっていますが、メディカル業界は35年以上途切れることなく、やり続けています。

-メディカル業界は医薬品・医療機器メーカーだけでなく、病院など幅広くご担当されていますよね?

そうですね。メディカル業界で、戦略系コンサルタントが入る分野は医薬品や医療機器が主流で、異業種からの新規参入も多くサポートさせていただきました。ただ、個人的には病院経営のお手伝いをしたいと思ってきました。病院というのは社会インフラであり、日本ではあまり大きな利益が出るビジネスモデルではないため、戦略系コンサルティングが入るケースはそう多くはありません。しかし、医療の起点となるのは診断・治療を行うお医者さんです。そのお医者さんのお手伝いをしたいと考えていました。そしてお医者さんは全て大学病院から輩出されます。国立大学法人法の影響もあり、大学病院を中心にお手伝いが始まり、病院経営に対する理解は深まっていきました。経営戦略コンサルタントとして、メディカル業界において、企業と病院両方のお手伝いをしています。

今後の経営の重要課題は、組織の風土づくり

-35年以上メディカル業界を見ていて、感じる変化を教えてください。

コンサルタントになりたてのころアメリカ・オフィスに1年弱おりました。本場の経営戦略コンサルティングとは何かを目の当たりにしました。そこでは4割ほどの仕事がM&Aで、もう4割ほどがHR(ヒューマン・リソース)でした。つまり、事業と人の組み換えです。一方でメディカル事業に関わらず、当時の日本はアメリカ・ヨーロッパに比べて転職の市場は当たり前ではなかったし、M&Aをする企業もほとんどありませんでした。今は転職も当たり前になりましたし、M&Aも増えていますよね。人材の流動性が大きく変化したと感じています。そして、ネットをはじめ情報技術が世の中を便利にしました。ネットを通じて、人材の情報も手に入れやすくなり、企業の情報も手に入りやすくなり、経営資源へのアクセスは格段に効率的になりました。しかし、経営が楽になったかというとそうではありません。今でも、お付き合いする経営者の方は人材について悩みを語ります。そこは変わらないですね。

-業界が変化する中で安島さんが重視していることはありますか?

M&Aは株や資本、つまりお金のつながりで会社や事業を広げていきますが、今後は“人と人との繋がり”が重要になっていくと感じています。知識集約型の世界になっていく中で、お金で人を繋ぎ止めておくのは難しい。それよりも、一緒にいると面白いとか、共感するものがあるといったことが大事になっていくのではないでしょうか。例えば、コンサルティング会社を経営してきましたが、株主重視経営などと言ったら、誰も残ってはくれません。(笑)気分の良い優秀な仲間が集まってくれる組織をどうつくり上げていくかが勝負でしょう。戦略は真似できても、組織の風土を真似ることは一朝一夕にはできず至難の業です。そこに競争力の差が表れやすくなるでしょう。

-今後やっていきたい仕事を教えてください。

個人的には、世界に先駆けて高齢化を迎えている医療・介護・福祉の現場をサポートしていきたいと考えています。この現場の特徴は、命そのものと命の尊厳にかかわる仕事であり、それを支えているのも人です。経営的に言えば、経費の大半が人件費です。経済的に言えば、多くの雇用を生み出します。人とのかかわりが多い世界です。また、それが故に、人生産性の問題に直面します。その問題は、発展著しい情報技術を活用して解決していけるのではないかと考えています。そうした新しい情報技術を支える若い人たちと一緒に、長い人生を乗り越えてきた年配の方々の命と命の尊厳を大切にできたらと願っています。

法人格を理解して提案するヒューマンシップを信頼しています

-安島さんから見たヒューマンシップ・毛利の印象は?

人に人格があるように、法人にも“法人格”があると考えています。人と人との繋がりが重要になっている今、会社の使命感や組織風土に合う人材をいかに見つけるかは大切です。毛利さんはたとえその時良い人がいなくても無理やり紹介することはないし、1年後に“良い人がいました”と紹介してくれることもあります。法人格を理解して、こんな人材が今後必要なのでは?といった提案をくれることもあります。大手の人材紹介サービスでは、成約の量と効率を求めてマッチング・ゲームのように分かりやすい指標で人を査定して紹介してくれます。そのニーズはあると思いますし、私もお世話になっています。しかし、毛利さんにはそれを期待しません。私は毛利さんに法人格を理解いただいたうえでのご紹介を期待しています。その意味で、私は毛利さんを信頼しているので、彼女が紹介する方はレジュメをみる前に、お会いしますとお応えしています。

-ご紹介した方が起業し、その会社がCDIグループに参画されたこともありましたね。

面白く気分の良いケースでした。とても優秀な人だからこそ、CDIに社員として来ていただくのではなく、起業した会社がCDIグループに参画していただく形になりました。毛利さんとは半年ほどどういう形が良いのか相談させてもらいましたね。転職でないと毛利さんのご商売にならないのではないかと気をもみました。人と人との繋がりを実現するために柔軟に寄り添ってくれる毛利さんは頼もしい存在です。感謝してます。